こんにちは。「笑顔と笑声(えごえ)の専門家」、オフィス Sunny Smile(オフィスサニースマイル)代表の若林みきです。
ここ数年の間に、「コンプライアンス研修」「ハラスメント研修」のニーズが非常に高まっていることを感じます。
その中でもご担当者様からお聞きすることが多いのが、「SNS使用にはらむ危険性や、その結果起こりうるコンプライアンス違反を具体的にレクチャーしてほしい」というお言葉です。
スマートフォンを所有する社会人男女2,215人を対象2022年に実施された「スマホ依存の実態調査」によれば、79.6%の回答者が「自分はスマホに依存している」と回答しました。
(出典:PR TIMES https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000116.000013597.html )
こちらにご訪問いただいたあなたは、スマホに依存していますか?
それともSNSと適度な距離を保ち、ビジネスパーソンとして適切な使用ができていますでしょうか?
本日は、ビジネスパーソンに求められる「健全なSNSとの付き合い方」を3つお伝えいたします。
「自分は大丈夫」と過信せず、是非普段のSNSとの付き合い方を振り返りながらチェックしてみてくださいね。
「投稿ボタン」「送信ボタン」を押す前に自分自身に質問を!
「その投稿、家族や上司に見られても大丈夫?」
「デジタルタトゥー」という言葉をご存知でしょうか。
ここ数年非常にメジャーになったため聞いたことがある方が多いと思いますが、インターネット上での行動や発言、画像や動画などの情報が半永久的に残ることや、一度拡散されたものを完全に消すことが難しいことから、刺青を意味する「タトゥー」になぞらえてできた言葉だそうです。
顔を出すことも名乗ることもせずに複数のアカウントを使用して、『表現の自由』『言論の自由』の名の下に好きなことを好きなように発信し、世界中の人とつながれることは…あなたにとってメリットだらけの楽しいことですか?
あなたのたった一言のその投稿が、見ず知らずの誰かを傷つけてしまう、周りの人々や自分自身を危険な目に合わせてしまうことに、気付けていますか?
「投稿ボタン」「送信ボタン」を押す前に、これから記す内容が大丈夫かどうか、是非自分自身に質問してみてくださいね
- 自分の個人情報が分かる内容ではないか
- 自分以外の誰かの個人情報が特定される内容が含まれていないか
- 「ひとり言」という名の、「悪口」「陰口」「誹謗中傷」になっていないか
- 鍵垢(鍵をかけたアカウント)、捨て垢(プライベートでは使わないアカウント)だからといって、普段使わない乱暴な言葉遣いをしていないか
- 誰かの投稿に便乗し、真偽不明な情報を拡散していないか
- 著作権、肖像権、プライバシー権を侵害していないか
- 上司や部下、取引先に見られても問題のない内容か
- 親やわが子、大好きなパートナーや親友に見られても問題のない内容か
特に最後の2つ、「現実社会で自分の身近な人に見られても良い内容か否か」を自問自答することは、ブレーキの役割を果たしてくれます。
そのほか、眠くて仕方がない深夜や、お酒を飲んだ状態でのSNSへの投稿も、翌朝慌てて消さずにすむよう、避けたほうが賢明ですね。
ひと月に1日は「デジタルデトックス」を!
SNSから距離を置き、あなたの目にも脳にも心にも休息を与えてあげましょう♪
現在、SNSの利用がメンタルヘルスに与える影響が、様々な機関で研究されています。
ピッツバーグ大学医学部の研究によると、SNSの利用頻度が高いほどうつ病になりやすいことが分かっていて、頻度が高い人は低い人と比べてうつ病にかかるリスクが2.7倍も高いそうです。
また、人は自分と周囲の人とを比較し自分の位置を確かめようとする傾向があり、SNS上で他人の成功や充実した日々を見ることで歪んだ認識やうらやむ気持ちが生じ、メンタル不調につながる可能性があります。
そしてメンタルヘルスの不調は、睡眠障害や食欲不振につながったり、感染症や慢性疾患のリスクを高めたりする恐れがあります。
それらを回避するためにおすすめしたいのは「デジタルデトックス」、つまりスマートフォンを含む電子機器を触らない日を、ひと月に1日は作ることです。
「分かっているけど難しい」というお声が聞こえてきそうですが、月に1日はスマートフォンを持たずに外出してみましょう!
空気のきれいなところで、目には自然の緑を見せてあげながら、美味しいお酒や食事を楽しむ…なんて素敵じゃないですか?
様々な研修内で受講者の皆様に「知っているとできているは違う」とお伝えしているのですが、「知っている」「分かっている」ことを、するかしないかはあなた次第です。
「デジタルデトックスが必要なことは分かっているけどできないんだよ」??
いいえ、あなたも私も必ずできるはずです。そこに強い意志や目的があれば。
スマホを置いて外出するのはなかなかハードルが高い…、けれど、今週末のプライベートのお出かけはスマホを置いていくことをここに宣言し、実行します!(是非あなたもやってみませんか?)
顔も名前も分からない画面の向こうの不特定多数の人々よりも、今あなたの隣にいる人の目を見て話してみませんか?
あなたは、自分で自分の名前を検索する「エゴサーチ」をしたことがありますか?(ちなみに私は怖くてできません…)
自分のSNSのフォロワー数や「いいね!」の数が気になって、増やすことばかりに注力していませんか?
見ず知らずの人の心ないコメントに怒ったり、落ち込んだりしたことがありますか?
「顔も名前も知らずリアルでは会うことがないと分かっているからこそ心を開いて話せる」という意見は、もちろん理解できます。
しかしながら残念なことに、心を開いて相談をした結果、犯罪に巻き込まれたり悲しい目にあったりする恐れがあることを、私たちは忘れてはいけません。
そして私はやはり、会って、目を見て、笑顔で話すことが持つ様々な可能性…相手を笑顔にするのは自分の笑顔だという、「笑顔の可能性」を信じたいのです。
「SNSがきっかけで生涯の親友と呼べる人に出会えた」「顔も名前も知らないあの人が心の支え」…決してそのようなお気持ちを否定するつもりはありませんが、今だけ少し、スマホから顔を上げて隣にいる人と笑顔で会話してみませんか?
まとめ
実は昨日、日本人の多くが驚いたショッキングなニュースが流れてきました。そして、事実が分からない中で、様々な憶測、誹謗中傷の言葉がSNS上に溢れています。
そもそも「SNSとの付き合い方」をブログに書こうと思ったきっかけも、ある人に向けられたある言葉が(私に向けられたわけではないのに)、ナイフのように突き刺さったからです。
SNSへの安易な投稿は、誰かを傷つけるだけではありません。場合によっては命を落とす人がいたり、気付かぬうちに加害者になってしまったり、その結果仕事や大切な人を失ったり…。
そうなる前に、少しでも警鐘を鳴らすことができたなら、あなたに響くものがあったなら、とても嬉しく思います。
あなたの笑顔は、リアルでもインターネットの中でもきっと誰かを幸せにしています。
今日も1日笑顔でお過ごしください ^ ^
“サービス業に従事する人とそのお客様を笑顔にする”ヒントをお届けする「Smile Message(スマイルメッセージ)」。お読みいただいたあなたのお役に立つことができれば幸いです。
オフィス Sunny Smile
代表 若林みき