こんにちは。
「笑顔と笑声(えごえ)の専門家」、オフィス Sunny Smile(オフィスサニースマイル)代表の若林みきです。
以前にもこちらのブログに取り上げたことがあるのですが、あなたは『笑声(えごえ)』という言葉をご存じでしょうか。
実はこの言葉、私の所属する協会「日本マナーOJTインストラクター協会」でお伝えしている造語で、「笑顔で話すときの声」のことを『笑声』と言います。
笑顔は「見える」ものですが、同じように声にも「笑顔」が宿ります。
声には表情があり、その温度や明るさは相手にしっかりと届くのです。
本日は、接客はもちろん、様々なコミュニケーションに欠かせない『笑声』について詳しくお伝えします。
あらためて『笑声』とは?
人は笑顔で話すとき、自然に声が柔らかく、明るくなります。
無理に声をつくる必要はありません。
表情筋と声の響きには大いに関連性があり、口角が上がるだけで声のトーンが軽やかになり、聞く人に温かさや安心感を届けることができます。
「同じ言葉でも、笑顔で話すときの声とそうでない声はまったく違う」
これは接客の現場でも、研修でも、たびたび実感することです。
たとえば「いらっしゃいませ」という言葉。
笑顔を浮かべながら話すと、声に柔らかさがにじみ出て、相手に「安心」や「誠意」が届きます。
一方、表情が硬いままでは、どんなに丁寧な言葉でも冷たさや事務的な印象を与えてしまいます。
これこそが『笑声(えごえ)』の力なのです。
電話応対では「声」がすべて
ご存じのとおり、対面の接客では、表情や仕草も相手に与える印象に大きく影響します。
しかしながら、電話応対では「声」しかありません。
だからこそ「笑声」が最も効果を発揮します。
私自身、研修でよく「電話を受けるときは必ず笑顔を」と伝えます。
最初は「見えていないのに意味があるのですか?」と疑問に思う方もいます。
ところが実際に体験すると、皆さん驚かれるのです。
笑顔で電話に出ると、声に不思議と明るさや柔らかさが生まれます。
電話の相手は表情を見ていなくても、「この人は感じがいい」「安心して話せる」と自然に感じ取ります。
実際の研修では、電話応対のロールプレイングを行い、自分のスマホで声を録音してチェックしてもらうこともあります。
「自分では笑顔で話しているつもりでも、声に出ていなかった」
「逆に少し口角を上げただけ、目線を上げただけで声が変わっていた」
そんな気づきを持ち帰られる受講者さまも多く、『笑声』を体感する貴重な時間になっています。
このように、電話では「あなたの声が表情になる」のです。
声の印象が人間関係を変える
心理学の分野では、言葉そのもの以上に声の「調子」や「トーン」が相手の印象を大きく左右すると言われています。
これを「パラ言語」と呼びます。
たとえば、声の高さや速さ、強弱、間の取り方。
これらはメッセージの理解や相手の感情に直結します。
「はい」という一言も、低くぶっきらぼうに言えば不満げに聞こえますし、柔らかい笑声で言えば「安心して任せてください」と伝わります。
つまり、声は単なる音ではなく「感情を伝える媒体」なのです。
そして笑声は、その中でも特に相手に「安心感」と「信頼感」を与える力を持っています。
ここまでお読みくださった方は是非、鏡を見て録音しながら話してみて、表情の変化と声の変化を実際に感じてみてくださいね!
まとめ
笑顔は「見える」もの。
笑声は「聞こえる」もの。
私たちが日常で交わす何気ない言葉も、笑顔をのせて届けることで、相手の心に温かさを灯すことができます。
接客の場面だけでなく、家庭での会話や職場での電話応対、さらにはオンライン会議など、声の印象が人間関係に与える影響は計り知れません。
今日、もし誰かと電話や会話をする機会があれば、ぜひ「笑声」を意識してみてください。
あなたの声が、相手の一日を少し明るく、少し優しいものに変えるかもしれません。
あなたの笑顔は、きっと誰かを幸せにしています。
そしてあなたの「笑声」も、きっと誰かを幸せにしています。
今日も1日、笑顔と笑声でお過ごしください ^ ^
“サービス業に従事する人とそのお客様を笑顔にする”ヒントをお届けする「Smile Message(スマイルメッセージ)」。お読みいただいたあなたのお役に立つことができれば幸いです。
オフィス Sunny Smile
代表 若林みき